左手デバイスって本当に便利なの?PC作業効率化問題

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右手にはマウス、左手には自由にカスタマイズされたショートカットキーを備えた左手デバイス。パソコンゲームをする人や、イラスト・動画制作などのクリエーターの間で需要が高まってきている。
作業の効率化にぴったりだという左手デバイスについて紹介していこう。

左手デバイスとはどういうものか

左手デバイスとは、左手で入力操作する機器のこと。基本的には右利きの人が多いのでその逆手ということで左手デバイスと言われてはいるが、左利きの人は右手用のデバイスを使用することで、同じように入力の補助が可能だ。

右手でマウス操作をおこなっていると、当然ながら左手でキーボードを操作することになる。利き手でない方の手でキーボードを操作するために作業効率が落ちてしまう。片手で文字入力はなかなか手強い。それをカバーしようとして結局マウスから手を離して両手で操作する、そしてまたマウスに持ち替える、これらの動作を「煩わしい」と感じることもある。特に筆者のように文字入力作業よりも制作作業などでマウス操作が多くなる人間にとっては強く感じる。
これらの問題を解決するために、左手で操作しやすい形状、ショートカットを搭載した左手デバイスが誕生したのだ。使いこなせれば、右手はマウスを持ち続けたまま、左手で別途作業入力をこなしていく、といったことが可能になる。


どんなときに左手デバイスを使用するのか

左手デバイスは主にゲーマーやイラスト制作などのクリエーターの間で使用されることが多く、その他ではCADを使用する仕事でも活用されている。

イラストを作成する際には、液晶タブレット等のツールを使用するが、このときに一つ前の作業状態に戻したり、ペンの種類を変更するなどしたいときに、左手デバイスを使用することで、ペンから手を離さずに設定したショートカットキーを押すだけで切り替えができます。

動画編集ソフトなどを使用するシーンにおいても、シーンのカット箇所を選んだりカットを切り貼りするときにはマウスを使う。その場合、たとえば切り取りたい場所を選んでからそのままハサミツールをクリックし、そしてまた移動先へ・・・となるところ、左手で各作業のショートカットキーを設定しているのなら、マウスで切りたい場所に合わせる、左手でショートカット、移動先にマウスをあてる、左手でショートカット、といった具合に、かなり連続した作業で高速化を実現することになるのだ。

実はこの作業自体は通常のキーボードでもできる。当然ながら、キーボードの各キーにショートカットを割り当てることは可能だからだ。が、当然左手一本での操作に最適化されているツールではないため、押しづらさなどがあることは否めない。その点、左手のみで操作することを念頭にデザイン・設計された左手デバイスは有利だ。
イラスト・CG制作の作業を効率化したい人は、ぜひ左手デバイスの導入を検討してみてほしい。


左手デバイスの最適な選び方

実際に左手デバイスを購入する際にはどのようなことに気をつけるべきか。
左手デバイスを購入する際に確認すべきポイントについて解説しよう。

・対応OSの確認
左手デバイスを購入する際は、自分の環境で動作するのかを必ず確認すること。
動画制作に使いたいが、製品によってはWindowsのみ、Macでは非対応というケースもある。安くはない買い物で使用できないのでは元も子もないので、必ず対応OSは確認するようにしよう。
機種によってはPS5などのゲーム機でも使用が可能だが、当然遊びたいゲーム機に対応しているのかも確認しなければならない。

・接続方法の確認
どんなものでもデバイスには有線接続と無線接続の2種類の方法があります。
有線はいざという時のバッテリー切れや入力遅延などの心配はないが、とにかく取り回しがしづらいというデメリットがある。
無線は、非常に自由な使い方が可能だが、入力の遅延が発生やバッテリー切れを起こしてしまう心配がある。さらには、Bluetoothなどその無線の形式についても確認するべきだろう。

・カスタマイズ性の確認
デバイスのカスタム性に注目するのも大事だ。
カスタマイズ性が低く、ある程度決まった操作にしか向かないタイプだが、安価でゲームをするには十分だ、というものもある。
逆にカスタム性が非常に高く、自分が一番使いやすいように変更できるため、高価ではあってもイラスト・CG制作に便利に使用できる、など当然ながら様々なタイプが存在する。


Elgato Stream Deck MK.2の紹介

左手デバイスは適切な商品を選択すると、PCの作業効率の大幅アップにかなり貢献してくれる。ここ数年で注目を集めている左手デバイスの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。

ちなみに筆者が2年使い続けて、まだまだその全機能は使いこなせていないが、というよりもカスタマイズ性が高すぎて何でもできてしまうデバイスは、左手でも右手でも真ん中でも(それは違うな?)どこに置いても便利に使える「Elgato Stream Deck MK.2」だ。

リンク先の名称では

配信者向けデバイス OBS/Twitch​/YouTube連携 Mac/PC対応

とかかれているが、配信者向けとかまったく拘る必要がない。ほぼ全てのパソコン操作を割り当てることが可能だ。リンク先の商品の見た目は5×3の15キー配列だが、次ページ、次グループ、と区分して割り当てることで、無限とも思えるショートカットを登録できる。極論、こういった文章をひたすら打ち込む作業以外、キーボードに触れる必要をなくすことだって可能だ。

さすがにそこまではやりすぎにしても、こういったデバイスを導入してみることは検討すべき時代かもしれない。便利な時代になったものである。

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