
突然のVRChatブームが到来している今、VRが欲しくなった人も多いのではないでしょうか。
そもそも VRは何を見て買えば良いのか、比較すべきポイントやおすすめのVRヘッドセット(VRゴーグル)を紹介します!
VRは2種類に分けられる
まず、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)は大きく2つの種類に分けられます。同じVRでも両者でできることが大きく変わってくるので自分のプレイスタイルはどちらなのか確認してみましょう!
PC VR

基本的にPCやゲーム機に接続して使用するVRヘッドセットです。PCで接続ソフトを立ち上げてVRヘッドセットと接続します。
簡単に説明するなら「PCにつなぐVR型のディスプレイ」です。
画面の解像度が高く、高品質なPCゲームも楽しめます。有線接続が主流でバッテリー非搭載のモデルが多く、重量が軽いのも特徴です。
しかし、PCVRの名の通り 使用するにはPCが必要になるため ゲームで遊ぶとなれば高価なゲーミングPCが必要になったりPC側に外部センサーの接続が必要な機種もあり 「今からVRを始めたい!」という方にとって敷居が高いのが現状…。
PlayStation VRもPCVRと同じように単体動作しないためPS5に接続して画面をVRゴーグル内に表示させます。
スタンドアロン型VR

ソフトを使用すればワイヤレスでPCVRも可能な機種も存在する。
スタンドアロン型VRとは、スタンドアロン(stand alone:単独で動作する)という名の通り、PC等の外部機器を必要とせず、ケーブルレスでVRヘッドセット本体だけで使用できるタイプです。
簡単に説明するなら「VR型のAndroidスマホ」。
スタンドアロン型VRにはOSにAndroidが採用されているものが多く、内臓のアプリストアからゲームをダウンロードしてそのまま遊ぶことができます。
PC等と接続するケーブルも必要ないので場所を選ばす、好きな姿勢でVRを楽しむことができます。また、PCと接続してPCVRのように使えるものも多くこれ一台でなんでもこなせます。
しかし、バッテリーを内蔵しているため重量がPCVRと比べて重くなったり熱を持つのがデメリット。機種によってスペックが大きく異なり、ゲームが単体動作しなかったりPCVRに非対応のモデルもあるため注意が必要。
VRを選ぶときに見るポイント!

VRの違いについては分かったけど、数ある機種の中からどれを選べば良いの..?
紹介されている機能やスペックが何のことなのか一切わからない..!!
そう悩んでいるあなたにVRヘッドセットを買うときに比べるべきポイントを紹介!
ディスプレイ解像度
VRのディスプレイ解像度。VRの場合 片目あたりの解像度が指標として使われる。最近は片目あたり2Kに近いディスプレイが多い。
また、解像度のほかに視野角(視野の範囲)やPPD(視野角1度あたりの画素数)も重要になってくる。
VRの場合、ディスプレイをレンズで拡大して至近距離で見ているため解像度が高くてもPPDが低いと荒い画質になってしまう。ここは通常のモニターとは違ってVR特有の考え方なので注意が必要。
リフレッシュレート
画面の更新速度の速さで映像の滑らかさを表す。一般的に人間の目は60Hz以上で違和感を感じなくなるが、VRでは90Hz以上が好ましいと言われている。リフレッシュレートが低いとカクカクした映像になり酔いやすくなる。最近のVRヘッドセットでは90Hz~120Hzが主流。
レンズ
VRのレンズは機種によって異なるが、主に2種類のレンズが存在する。
フレネルレンズ
一般的なVRのレンズ。視野角が広く近距離の画像表示に強い。安価で多くのVRヘッドセットに採用される。目の位置をしっかりと位置を合わせないと映像が二重にぼやけやすい。
パンケーキレンズ
薄型軽量のレンズ。複数のレンズを重ねて、光を折り曲げることでコンパクトに設計されている。高い画質と視野を維持しつつ、軽量であるため快適に使用できる。レンズが複数重なっているため、多少 目の位置がずれていても映像がぼやけにくい。フレネルレンズより高価になる。
重量
VRヘッドセットはスタンドアロン型だとバッテリーが搭載されるため重量が重くなる。
軽ければ良いという わけではなく前後の重量バランスもポイント。
例えば、meta Quest 2のようなヘッドセットの場合 重心が前方にあるため 長時間プレイすると首が疲れやすい。
一方で、pico4を見てみるとバッテリーが後方に搭載され 重量バランスが分散されているのでmeta Quest2より重量は重いが Quest2より重さを感じず、長時間プレイでも首が疲れにくいとされている。
パススルー
パススルーとは 現実世界の映像にVRの映像を重ね合わせたMR(複合現実)と呼ばれる技術のこと。パススルーを有効にするとVRヘッドセットにカメラ映像が映し出されるのでVRを装着したまま物を取ったりPC画面を操作できる。
ソフトによってはこの機能を使用して現実世界と融合したゲームや、PCの画面のウィンドウを映し出すなど活用されている。
そこで、これらのソフトを使いたい場合はVRヘッドセットがパススルー映像に対応しているか確認する必要がある。
機種によって センサー用のモノクロカメラを併用して簡易的にパススルーできるものからカメラを2つ搭載して立体的に表示されるものなど様々..
パススルーの種類
Meta Quest 2 | モノクロ映像 |
Pico 4 | フルカラー単眼 |
Meta Quest 3 | フルカラー複眼 |
パススルーカメラは機種によって様々だが、人間の目は2つあるのでVRパススルーカメラが単眼だと平面的な映像になってしまい奥行きなど距離感が掴みにくい。簡易的に周りの状況を確認したり物を取る程度なら問題ないが、MRゲームを遊ぶには厳しい。快適なプレイを求めるなら奥行きの感覚がつかめる複眼搭載モデルをおすすめする。
コントローラー

最近のモデルは技術の向上によりリングが無いデザインへと変わりつつある。
コントローラーでチェックすべきポイントは主にタッチセンサーの搭載有無
タッチセンサーというのはコントローラーを握っているかを判定するセンサーのことで、触れている指の本数まで検出する。現行機種には大体搭載されているが一部安価なモデルや旧型ヘッドセットには搭載されてないことがある。
コントローラーにタッチセンサーがあると、例えば人気VRゲームのVRChatの場合、手をグーにしたりパーにしたりできる。コントローラーを握ればゲーム内のアバターの手も握り、人差し指を離すとゲーム内のアバターは指を指すような形になる。逆にタッチセンサーがないとこれらのギミックは使えないのでVRChatで遊びたい人はタッチセンサーの有無をチェックすることをおすすめする。
これらをチェックすればVR選びで失敗することはきっとないはず!
自分のプレイスタイルに合わせてどこを重視するかピックアップして比較してみましょう
おすすめ機種の紹介
Meta Quest 3

これがあれば大抵のことは何でもできる。最新 フラッグシップモデル!
VRゴーグルにおいて高いシェア率を誇る Meta社(旧Facebook社)が2023年10月に発売したフラッグシップモデルです。
先代のQuest 2から大幅に処理性能が向上し、複眼のパススルーカメラにより立体的なMR(拡張現実)に対応しています。
2024年10月に廉価版が発売され Quest3の定価も約8万円に価格改定され1.5万円の値下げが行われました。10万円以下で手に入る現行VRヘッドセットのなかでは定番機種で情報や各種アクセサリーも充実しているためVRデビューにはもってこいのモデルです…!
Meta Quest 3S

迷ったらコレ! 必要な機能が全て揃った最新 高コスパモデル!
VRゴーグルにおいて高いシェア率を誇る Meta社(旧Facebook社)が2024年10月に発売したMeta Quest 3の廉価版です。
フラッグシップモデルであるQuest 3と同じ処理性能を持ち、MR(拡張現実)に対応していながらも先代のQuest2のプラットフォームを
利用して価格を押さえています。
Quest 3が約8万円なのに対して3Sは4万8000円と未経験にも手が出しやすい価格になっている。現行モデルで4万円台で購入できるモデルは2024年10月現在これしかないので 初めてのVRにおすすめ..!!
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