【注意】中古市場に大量に出回り始めた「コア抜きグラボ」に気をつけろ..!!

ITトレンド

PCパーツの中でも重要なグラフィックボード。PC代の大半を占めるくらいには高価な部類に入るので中古パーツを探し回る人も多いだろう。
しかし、最近になって中古やジャンクと謳うガラクタの詐欺グラボが中古ショップやフリマサイトに出回るようになってきた。

動作未確認のジャンクとして販売されているものや、騙す気満々で中古販売されているものもある。

動作未確認のジャンクとしてノークレームノーリターンで出品されていたら、たとえチップが積んでなかったとしてもジャンクなので泣き寝入りするしかない状況だ。

コア抜きグラボとは..?

これらのグラボはわざと心臓部分であるICチップのGPUとVRAMが剝がされたドンガラ仕様。もちろん、電源をつないでもLEDが光るだけでファンすら回らない。

「動作未確認のジャンク品」や「通電はするが映像は映らない」などと書いて5~10万円と高額販売されていて、

「もしかしたら動くかも…?」「修理すれば…」

…と思った人たちが購入し ハマっていく……

修理目的で購入して もそもそもチップが剥がされているので修理しようがない。ジャンクの概念は曖昧だが、意図的に動作しない状態にしたものを販売するこれらは一線を越えた行為といえる。

故障して映像が映らないグラフィックボードたちとは違って、これらは 元から処理する装置すら付いていない詐欺商品なので絶対に購入しないように..

コア抜きグラボの見分け方と対策は?

正規中古品とコアがない詐欺中古品の見分け方は正直 とても難しい。

実際、大手買取ショップでもコア抜きグラボをつかまされて「動作しないジャンク品」としてコアのないRTX4090が売られている状況だ。

分解してチップがのっているか目視で確認するのが確実だが、フリマサイトや実店舗のショーケースだとこの確認方法はできない。

唯一、ファンコネクタ付近を覗いて”基板とファンの隙間からVRAMのチップが見えているか”くらいしか目視で確認できる方法はない。

しかし、残念なことに悪意を持った詐欺商品は 抜き取ったチップの上にダミーのVRAMチップを取り付け完全偽装したタイプの物も登場し始めている(泣)

中古のグラフィックボードに関しては、数年前にも仮想通貨マイニングで酷使された故障寸前の中古グラボが市場に大量に放出され問題となったので、ここまでくれば グラフィックボードは安易に安い個体に飛びついたりせずに、おとなしく新品を買った方が良さそうだ。

それでも中古を買う場合はちゃんと正規のショップで動作確認が取れているものを買うべし。

なぜコア無しのグラフィックボードが出回るようになった..?

そもそも、なぜこのようなグラフィックボードが登場したのか…?

これらの製品は主に中国から流れてきていて、2024年の初頭から既に本国では問題になっていた。

中国はアメリカからの「高性能AIチップの禁輸措置」の影響で、AI研究に必要なグラフィックボードの入手が困難になった。そこで民生用のグラフィックボードからGPUやVRAMを抜き取って研究用のデバイスに移植しはじめた結果、「GPUとVRAMを抜きとられたRTX 4090」が登場した。これらの抜け殻が業者から流れ出て中古品やジャンク品として大量に出回り始め、最近になって日本の市場にも流れ込んできたようだ。

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