いま筆者が自宅で使っているメインパソコンは、3年前の端末だ。その前のパソコンは6年も働いてくれていた。結論をいうとその後大往生してくれたのだが、その直前、まだそのマザーボードが元気だった頃に、増設したものがあった。普段遣いではないが、ちょっとしたバックアップ用にほしいなと思い、当時非常に値段が下がっていた内蔵3.5インチHDDを購入、増設していたのだ。そして1ヶ月後、逝った。マザーボードが。
行き場をなくしたHDD
新入りのHDDに罪はない。罪はないが、行き場もない。
その後新しくお迎えした端末は鳴り物入りのM.2 SSDのマシンだ。データ保存用にもM.2やSATA接続のSSDさんがいる。彼は着任1ヶ月で無職となった。そして3年間、つい先月まで押し入れでマダオになっていた。
というかもう忘れていた、申し訳ない。
ある朝、押し入れを整理していたときにエアキャップに包まれたままの彼を発見した。4TBの容量を持つ彼だ。そのまま放置にするのはあまりにも無情なので、働き場を考えてみた。
レコーダー用に再利用
ありきたりといえばありきたりだけど、テレビの録画ストレージ用として再利用することにした。はっきりいってパソコン周りではもう仕事がない。もともと、HDDならもう一つの8TBさんもまだ現役で働いてらっしゃるのだ…。
そこで内蔵HDDを外付けHDDとして生まれ変わらせることにした。購入したのはこれ。

【GW3.5AM-SU3G2P】
最大16TBのHDD、USB3.2 Gen.2に対応した3.5インチSATA HDD用外付けケース。
アルマイト加工のアルミケースで放熱性を高めました。USB Type-A、Type-C両方のケーブルが付属。組立も工具付属で簡単です。(玄人志向ホームページより)
接続する際のUSBはType-C / Type-A両方に対応しているし、USB3.2 Gen2 接続が可能で最大6Gbps(理論値)での転送が可能だ。
ちょっと電源アダプタが別途あるのがやっぱり邪魔だな、とは思うが、なかなかシンプルな作りでよい。換装もかなり簡単なので初めての人でも問題なく作業できるはず。
ここだけが不便「どうしてそこで光る」
無駄な装飾も何もなく、本当にシンプルイズベストでいい買い物だったとは思う。余計なものがないのはとても良い。良いのだが。
この製品、動作確認用LEDが背面にあるのだ。いや、不便というほどのものではない、ないけど…
そこ、見えないよね?っていう…。
わざわざ後ろに回り込んでみることもなく、手にとってひっくり返すことだってしない。でも、そのLEDは背面でしっかり光ってる。
ここまでいろんなものを排除した作りなら、あのLEDだって別になくっても良かったのに、なぜあえて付けてみたのが背面なのだろう。まさに接地作業完了時の「動作確認用」なんだろうか。謎である。
あれから数ヶ月。
私は設置したあの日以来、あのLEDの灯りを見ていない。